GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『こころ』
現代語化
「そうかい、それじゃ早く出して。そんなことは他人が心配しなくても、自分で早くやるものだよ」
「でも手紙じゃダメですよね。結局、9月になって私が東京に出てからじゃないと」
「それはそうかもしれないけど、もしかしたらいい口があるかもしれないんだから、早く頼んでおくに越したことはないよ」
「はい。とにかく返事は来ると思うので、来たらまたお話します」
原文 (会話文抽出)
「先生に手紙を書きましたよ。あなたのおっしゃった通り。ちょっと読んでご覧なさい」
「そうかい、それじゃ早くお出し。そんな事は他が気を付けないでも、自分で早くやるものだよ」
「しかし手紙じゃ用は足りませんよ。どうせ、九月にでもなって、私が東京へ出てからでなくっちゃ」
「そりゃそうかも知れないけれども、またひょっとして、どんな好い口がないとも限らないんだから、早く頼んでおくに越した事はないよ」
「ええ。とにかく返事は来るに極ってますから、そうしたらまたお話ししましょう」