GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『坊っちゃん』
現代語化
「古賀先生は本当に自分の希望で転任するんです」
「そうじゃなくて、ここにとどまりたいんです。元の給料でも、地元にいたいんです」
「あなたは古賀先生から、そう聞いたんですか？」
「当人からじゃなくて、聞いたんです」
「じゃあ誰から聞いたんですか？」
「僕の下宿のおばあさんが、古賀先生のお母さんから聞いたのを、今日僕に話してくれたんです」
「じゃあ、下宿のおばあさんがそう言ったんですね」
「まあそうです」
「それは失礼ですが、少し違うと思います。あなたの言う通りだと、下宿のおばあさんの言うことは信じるけど、教頭先生の言うことは信じないということになりますよね。そういう意味に解釈してよろしいでしょうか？」
原文 (会話文抽出)
「あの時承知したのは、古賀君が自分の希望で転任するという話でしたからで……」
「古賀君は全く自分の希望で半ば転任するんです」
「そうじゃないんです、ここに居たいんです。元の月給でもいいから、郷里に居たいのです」
「君は古賀君から、そう聞いたのですか」
「そりゃ当人から、聞いたんじゃありません」
「じゃ誰からお聞きです」
「僕の下宿の婆さんが、古賀さんのおっ母さんから聞いたのを今日僕に話したのです」
「じゃ、下宿の婆さんがそう云ったのですね」
「まあそうです」
「それは失礼ながら少し違うでしょう。あなたのおっしゃる通りだと、下宿屋の婆さんの云う事は信ずるが、教頭の云う事は信じないと云うように聞えるが、そういう意味に解釈して差支えないでしょうか」