GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『坊っちゃん』
現代語化
「そんなに喜んでいないでしょ」
「いや、お世辞じゃなくて、本当に喜んでますよ。ねぇ、吉川君」
「喜んでるとかいうレベルじゃない。大騒ぎですよ」
「でも気をつけないと、危ないですよ」
「どうせ危ないんです。こうなったら覚悟の上です」
「そう言われると、どう対応したらいいかわかんないですけど――実は僕も教頭としてあなたのことを思って言ってるんです。悪いように受け取らないでください」
「教頭はあなたのことを本当に心配してるんですよ。僕も微力ながら、同じ東京出身だから、なるべく長くここにいてもらって、お互い力を合わせて頑張れたらと思ってます」
原文 (会話文抽出)
「君が来たんで生徒も大いに喜んでいるから、奮発してやってくれたまえ」
「あんまり喜んでもいないでしょう」
「いえ、お世辞じゃない。全く喜んでいるんです、ね、吉川君」
「喜んでるどころじゃない。大騒ぎです」
「しかし君注意しないと、険呑ですよ」
「どうせ険呑です。こうなりゃ険呑は覚悟です」
「そう云っちゃ、取りつきどころもないが――実は僕も教頭として君のためを思うから云うんだが、わるく取っちゃ困る」
「教頭は全く君に好意を持ってるんですよ。僕も及ばずながら、同じ江戸っ子だから、なるべく長くご在校を願って、お互に力になろうと思って、これでも蔭ながら尽力しているんですよ」