芥川龍之介 『彼 第二』 「僕はこう云う雪の晩などはどこまでも歩いて…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 芥川龍之介 『彼 第二』

現代語化

「俺はこういう雪の夜はどこまでも歩いて行きたくなるんだ。どこまでも足の続く限り...」
「じゃなんで歩かないんだ?俺はどこまでも歩いて行きたくなったら、どこまでも歩いて行くことにしてる」
「それはちょっとロマンチックすぎるよ」
「ロマンチックな何が悪い?歩いて行きたいと思いながら、歩かないのは意気地なしだけだ。凍死してもなんでもいいから歩いてみろ...」
「俺は昨日本国の政府に、従軍したいって電報打ったんだよ」
「それで?」
「まだ何の返事も来てない」

原文 (会話文抽出)

「僕はこう云う雪の晩などはどこまでも歩いて行きたくなるんだ。どこまでも足の続くかぎりは……」
「じゃなぜ歩いて行かないんだ? 僕などはどこまでも歩いて行きたくなれば、どこまでも歩いて行くことにしている。」
「それは余りロマンティックだ。」
「ロマンティックなのがどこが悪い? 歩いて行きたいと思いながら、歩いて行かないのは意気地なしばかりだ。凍死しても何でも歩いて見ろ。……」
「僕はきのう本国の政府へ従軍したいと云う電報を打ったんだよ。」
「それで?」
「まだ何とも返事は来ない。」


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