芥川龍之介 『神神の微笑』 「誰だ、お前は?」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 芥川龍之介 『神神の微笑』

現代語化

「誰だよ、お前?」
「俺は... 誰でもいい。この国の精霊の一人だ」
「じゃ、一緒に歩こうぜ。ちょっとお前に話したいことがあるんだ」
「俺は悪魔じゃねえよ。この球体とか剣とか見ろよ。地獄の炎に焼かれたもんじゃこんなに綺麗じゃねえだろ?ほら、もう呪文唱えるのはやめろって」
「お前んところの天主様を布教しに来たんだろ...」
「それも悪くねえかもしれねえ。でもイエズスもこの国に来たら、きっと最後には負けるぜ」
「イエズスは万能の神様なんだから、イエズスに...」
「イエズスに勝てるもんはいないはずなんだ」

原文 (会話文抽出)

「誰だ、お前は?」
「私は、――誰でもかまいません。この国の霊の一人です。」
「まあ、御一緒に歩きましょう。私はあなたとしばらくの間、御話しするために出て来たのです。」
「私は悪魔ではないのです。御覧なさい、この玉やこの剣を。地獄の炎に焼かれた物なら、こんなに清浄ではいない筈です。さあ、もう呪文なぞを唱えるのはおやめなさい。」
「あなたは天主教を弘めに来ていますね、――」
「それも悪い事ではないかも知れません。しかし泥烏須もこの国へ来ては、きっと最後には負けてしまいますよ。」
「泥烏須は全能の御主だから、泥烏須に、――」
「泥烏須に勝つものはない筈です。」


青空文庫現代語化 Home リスト