佐々木味津三 『右門捕物帖』 「大急ぎで駕籠屋を二丁ひっぱってこい!」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 佐々木味津三 『右門捕物帖』

現代語化

「急いで駕籠を2台呼んでこい!」
「え、また駕籠ですか?南蛮幽霊のときもそうでしたが、またそれで、江戸中走り回るんですか?」
「違う」
「どうしてどうして、俺って生まれつき、走り回るのが大好きですから。回れって言われたら、1年でも2年でも回ってますけど、今日はどこを探るんですか?」
「お前は南町奉行所の自身番を全員調べてこい。この3日間で、生首を取られた人はいないか、行方不明になった人はいないかって聞いてな。いたら、例の3つの首の主と思われる者の情報を集めてこい」
「ありがてえ、ついにあばたのあんたと本気で競争ですね。ちくしょう!口先のうまい伝六さんが付いてるからな。じゃ、ちょっと待ってくださいね。あたりは屋敷町なので、町駕籠はないかもしれませんから」

原文 (会話文抽出)

「大急ぎで駕籠屋を二丁ひっぱってこい!」
「え? また駕籠ですか。南蛮幽霊のときもそうでござんしたが、あいつと同じ轍で、また江戸じゅうを駆けまわるんでげすかい?」
「いやか」
「どうしてどうして、生まれつき、あっしゃ駆けまわるのが大好きですからね。回ってろといや、一年でも二年でも回ってますが、いったいきょうは、どこを探るんでげすかい?」
「きさまは南町ご番所配属の自身番という自身番を残らず改めろ。この三日以内に、生首をもぎとられた者はないか、行くえ知れずになったものはないかといってな、あったら、例の三つの首の主と思える者の素姓を洗ってくるんだ」
「ありがてえッ、じゃ、いよいよあばたのだんなと本気のさや当てになりましたね。ちくしょう! おしゃべり屋の伝六様がついてらあ。じゃ、ちょっとお待ちなせえよ。この辺は屋敷町で店駕籠はねえかもしれませんからね」


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