佐々木味津三 『右門捕物帖』 「はい、おふたりとも杉弥さまよりか二つ上の…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 佐々木味津三 『右門捕物帖』

現代語化

「はい、お二人とも杉弥様より2歳年上の20歳くらいで、お家がらも立派ですし、普段は物静かな方たちだったので、つい2年前に元服されるまでは、お二人ともお小姓を務めておられました」
「もちろん、剣道が得意なんだろうな」
「はい、お二人とも、揃いも揃って無念流が上手なので、家中の皆さんから、珍しい双子だと評判です」
「あんた水泳が得意なんだって?」
「もしそうなら、どうされるんですか」
「あなたの大切な杉弥殿の難儀を助けますが、できますか」
「できます、できます。杉弥様を助けていただけるなら、どんなことでもします」
「でも、男の人と一緒に泳ぐんですよ」
「恋しい人のためなら、自分の恥も悲しみも、決して厭いません」

原文 (会話文抽出)

「はい、おふたりとも杉弥さまよりか二つ上のはたちとかにござりまするが、お家がらもよろしいし、日ごろおとなしやかなおかたたちでござりましたので、ついおととしの春ご元服あそばされるまでは、やはりお小姓方をおふたりともお勤めでござりました」
「むろん、剣道達者でござろうな」
「はい、おふたりとも、そろいもそろって無念流とかのおじょうずにござりますので、家中のみなさまがたが、珍しいおふたごだと、もっぱらのご評判にござります」
「そなた水泳ぎはご堪能でござらぬか」
「ござりましたら、いかがなされまするか」
「そなたのいとしい杉弥どののお難儀を救ってしんぜるが、おできにござるか」
「できますでござります、できますでござります。杉弥さまをお救い願えますことならば、どのようなことでもいたしまするでござります」
「でも、男どもといっしょに泳ぐのでござるぞ」
「恋しいおかたのためならば、身の恥も悲しみも、けっしていといませぬ」


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