谷崎潤一郎 『痴人の愛』 「僕の可愛いナオミちゃん、僕はお前を愛して…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 谷崎潤一郎 『痴人の愛』

現代語化

「俺の可愛いナオミ。俺はお前を愛してるだけじゃない。本当はお前を崇拝してるんだ。お前は俺の宝物。俺が見つけて磨いたダイヤモンドなんだ。だからお前をキレイな女性にするためなら、いくらでも買ってあげるよ。給料全部あげてもいい」
「そんなしなくていいよ。それより英語と音楽、もっとちゃんと勉強するね」
「ああ、勉強しな。勉強しな。ピアノもすぐ買ってあげるから。それで西洋人の前でも恥ずかしくないレディになれ。お前なら絶対なれるから」
「西洋人の前でも」
「西洋人のように」
「どう?こうすると私の顔、西洋人みたいでしょ?」

原文 (会話文抽出)

「僕の可愛いナオミちゃん、僕はお前を愛しているばかりじゃない、ほんとうを云えばお前を崇拝しているのだよ。お前は僕の宝物だ、僕が自分で見つけ出して研きをかけたダイヤモンドだ。だからお前を美しい女にするためなら、どんなものでも買ってやるよ。僕の月給をみんなお前に上げてもいいが」
「いいわ、そんなにしてくれないでも。そんな事よりか、あたし英語と音楽をもっとほんとに勉強するわ」
「ああ、勉強おし、勉強おし、もう直ぐピアノも買って上げるから。そうして西洋人の前へ出ても耻かしくないようなレディーにおなり、お前ならきっとなれるから」
「西洋人の前へ出ても」
「西洋人のように」
「どう? こうやるとあたしの顔は西洋人のように見えない?」


青空文庫現代語化 Home リスト