佐々木味津三 『右門捕物帖』 「よしッ、むっつり右門が腕にかけてもひっく…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 佐々木味津三 『右門捕物帖』

現代語化

「よし、むっつり右門が腕にかけても引っ捕まえてやろう! さっさと案内しろ!」
「えッ? では、あの、ではあの、私達の命を救ってくださいますか!」
「聞いておけねえのが私の性分だ。ふざけた真似をしやがって、この上お膝元を荒らされたんじゃ、江戸一統の面目丸つぶれじゃねえか。ついでに、その香箱ってやつも取り返してしんぜようが、今仙次の野郎は在宅か」
「今は不在でございますが、暮れ六つ前には帰ると申しましたので、おっつけもうその頃でござります」
「そうか。では、張り込んでてやろう。さ、伝六! ひょっとすると、お前の十手に物を言わせなくちゃならねえかもしれんから、根性入れてついて来いよ」

原文 (会話文抽出)

「よしッ、むっつり右門が腕にかけてもひっくくってやろう! すぐさま案内されい!」
「えッ! では、あの、ではあの、わちきたちの命を救ってくださりまするか!」
「聞いちゃほっておかれねえのがわしの性分じゃ。ふざけたまねしやがって、このうえおひざもとを荒らされたんじゃ、江戸一統の名折れではござらぬか。ついでに、その香箱とやらも取り返してしんぜようが、いま仙次の野郎は在宅でござるか」
「今は不在でござりまするが、暮れ六つまえには帰ると申しましたので、おっつけもうそのころでござります」
「さようか。では、張り込んでてやろう。さ、伝六! ひょっとすると、きさまの十手にものをいわさなくちゃならねえかもしれんから、土性骨を入れてついてきなよ」


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