夢野久作 『あやかしの鼓』 「私はこの四つの胴と皮とをいろいろにかけ換…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 夢野久作 『あやかしの鼓』

現代語化

「私はこの4つの胴と皮をいろいろ組み合わせとみたんですけど、どれもうまくいかなくて、やっぱり元の組み合わせが一番いいんです」
「つまりこうなんですね」
「そうです」
「全部よく鳴りますか?」
「はい。全部伯母さんの自慢の品です。胴の模様もこの通り、春の桜、夏の波、秋の紅葉、冬の雪になってて、その季節に打つと特にいい音がするんです。試しに打ってみてください」
「伯母さんが帰ってきませんか?」
「大丈夫ですよ。今は3時なんです。いつも帰ってくるのは5時か6時頃です」
「じゃ遠慮なく」

原文 (会話文抽出)

「私はこの四つの胴と皮とをいろいろにかけ換えてみました。けれどもどれもうまく合いませんでやっぱりもとの通りが一番いい事になります」
「つまりこの通りなんですね」
「そうです」
「みんなよく鳴りますか」
「ええ。みんな伯母が自慢のものです。胴の模様もこの通り春の桜、夏の波、秋の紅葉、冬の雪となっていて、その時候に打つと特別によく鳴るのです。打って御覧なさい」
「伯母さまがお帰りになりはしませんか」
「大丈夫です。今三時ですから。帰るのはいつも五時か六時頃です」
「じゃ御免下さい」


青空文庫現代語化 Home リスト