GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』
現代語化
「びっくりしましたよ」
「お侍さんが柿を買っているところへ、また1人の侍が来て、いきなり斬ってしまったんです。仇討ちだということでしたが、それが嘘だとも言う噂で、どっちが本当ですかねえ」
「斬る方は何と声をかけたね」
「お前盗賊、見つけたぞと、大きな声で言いました」
「斬られた方はどんな返事をしたね」
「それがはっきり聞こえなかったんです。なんでも『野口』とか、『舌口』とか言ったようでしたが……」
「『野口』とか『舌口』とか……」
「それで、逃げるところを斬られたんだよね」
「そうですよ」<ctrl100>
原文 (会話文抽出)
「おかみさん。きのうは飛んだ騒ぎだったね。さぞ驚いたろう」
「おどろきましたよ」
「お侍さんが柿を買っていなさる処へ、又ひとりのお侍が来て、いきなりに斬ってしまったのです。かたき討だということでしたが、それが嘘だともいう噂で、どっちが本当ですかねえ」
「斬る方は何と声をかけたね」
「おのれ盗賊、見付けたぞと、大きい声で云いました」
「斬られた方はどんな返事をしたね」
「それがはっきり聞こえなかったのです。なんでも野口とか舌口とか云ったようでしたが……」
「野口とか舌口とか……」
「それで、逃げるところを斬られたのだね」
「そうですよ」