宮沢賢治 『風の又三郎』 「この馬みんな千円以上するづもな。来年がら…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 宮沢賢治 『風の又三郎』

現代語化

「この馬はみんな1000円以上するんだぞ。来年からはみんな競馬にも出るんだぜ。」
「へぇ、塩を舐めさせてるんだね。」
「わぁ、又三郎は馬が怖いんだね。」
「怖くなんかないやい。」
「わぁい、又三郎は馬が怖いんだね。」
「それなら、みんなで競馬をやるか?」
「僕は競馬何回も見たよ。でもこの馬はみんな鞍がないから乗れないや。みんなで1頭ずつ馬を追いかけて、最初に向こうの、ほら、あの大きな木の下に着いた人を一等にしよう。」
「それ面白いな。」
「怒られるぞ。牧夫に見つかったら。」
「大丈夫だよ。競馬に出る馬なんか練習をしていないといけないんだ。」
「よし、俺はこの馬だよ。」
「俺はこの馬だ。」
「それじゃあ僕はこの馬でもいいや。」

原文 (会話文抽出)

「この馬みんな千円以上するづもな。来年がらみんな競馬さも出はるのだづぢゃい。」
「ははあ、塩をけろづのだな。」
「わあ、又三郎馬おっかながるぢゃい。」
「こわくなんかないやい。」
「わあい、又三郎馬おっかながるぢゃい。」
「そんなら、みんなで競馬やるか。」
「ぼく競馬何べんも見たぞ。けれどもこの馬みんな鞍がないから乗れないや。みんなで一匹ずつ馬を追って、はじめに向こうの、そら、あの大きな木のところに着いたものを一等にしよう。」
「そいづおもしろいな。」
「しからえるぞ。牧夫に見つけらえでがら。」
「大丈夫だよ。競馬に出る馬なんか練習をしていないといけないんだい。」
「よしおらこの馬だぞ。」
「おらこの馬だ。」
「そんならぼくはこの馬でもいいや。」


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