GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 宮沢賢治 『風の又三郎』
現代語化
「そうです。」
「何の用で来たんですか？」
「上の原っぱの入り口にモリブデンという鉱石ができるので、それをだんだん掘るようにするんだそうです。」
「どこらへんですか？」
「私もまだよくわかりませんが、いつもみんなが馬を連れて行く道から、ちょっと川下に行ったあたりみたいです。」
「モリブデンって何に使うんですか？」
「それは鉄と混ぜたり、薬を作ったりするんだそうです。」
「そしたら又三郎も掘るべきだな。」
「又三郎じゃない。高田三郎だよ。」
「又三郎だ又三郎だ。」
「嘉助、お前も残って掃除手伝ってくれよ。」
「わぁい。嫌だなぁ。今日は4年生と6年生でしょ。」
原文 (会話文抽出)
「先生、あの人は高田さんのとうさんですか。」
「そうです。」
「なんの用で来たべ。」
「上の野原の入り口にモリブデンという鉱石ができるので、それをだんだん掘るようにするためだそうです。」
「どこらあだりだべな。」
「私もまだよくわかりませんが、いつもみなさんが馬をつれて行くみちから、少し川下へ寄ったほうなようです。」
「モリブデン何にするべな。」
「それは鉄とまぜたり、薬をつくったりするのだそうです。」
「そだら又三郎も掘るべが。」
「又三郎だない。高田三郎だぢゃ。」
「又三郎だ又三郎だ。」
「嘉助、うなも残ってらば掃除してすけろ。」
「わあい。やんたぢゃ。きょう四年生ど六年生だな。」