宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 「双子のお星さまのお宮って何だい。」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』

現代語化

「双子座ってどんなとこ?」
「あたし前に何回もママから聞いたことあるよ。小さな水晶のお宮が2つ並んでるのが見えるらしいから、きっとそうだと思う。」
「教えてよ。双子座が何したって?」
「ぼくも知ってるよ。双子座が野原で遊んでたらカラスと喧嘩したんだろ。」
「違うよ。あのね、天の川の岸にね、ママが話してたよ、……」
「そしたら彗星が『ギーギーフーギーギーフー』ってやってきたんだっけ?」
「違うわよお母さん、それは違うよ。それは別の話でしょ。」
「となると、あそこに今笛を吹いてるんだろうか?」
「今海に行ってるんだよ。」
「ダメだよ。もう海から上がっちゃったよ。」
「そうだよね。ぼく知ってるよ。ぼくお話するよ。」

原文 (会話文抽出)

「双子のお星さまのお宮って何だい。」
「あたし前になんべんもお母さんから聴いたわ。ちゃんと小さな水晶のお宮で二つならんでいるからきっとそうだわ。」
「はなしてごらん。双子のお星さまが何したっての。」
「ぼくも知ってらい。双子のお星さまが野原へ遊びにでてからすと喧嘩したんだろう。」
「そうじゃないわよ。あのね、天の川の岸にね、おっかさんお話なすったわ、……」
「それから彗星がギーギーフーギーギーフーて云って来たねえ。」
「いやだわたあちゃんそうじゃないわよ。それはべつの方だわ。」
「するとあすこにいま笛を吹いて居るんだろうか。」
「いま海へ行ってらあ。」
「いけないわよ。もう海からあがっていらっしゃったのよ。」
「そうそう。ぼく知ってらあ、ぼくおはなししよう。」


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