押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 「こんな苦しいお伴をした事は生れて初めてだ…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』

現代語化

「こんなに大変なお供は生まれて初めてだ。荷物が重いのはもちろん、めちゃくちゃ先を急ぐばっかりで、途中でまともに休むこともできない。このままついて行ったら命を落とすかもしれないよ。俺たちはここで帰る帰る」
「そんなこと言わないでくれよ。この山奥で置いていかれたら、麓に降りる道も分からないじゃないか。今日は荷物はかなり軽くしてやる。ゆっくり休ませるから、ぜひついて来てくれ」
「イヤだイヤだ、ここで降りる」
「勝手にするがいい。山を降りれば何かあるに違いない。何かについて行けば、どこか村に着くはずだ。お前たちみたいな頼りない奴らは逆に足を引っ張るだけだ。帰れ帰れ」

原文 (会話文抽出)

「こんな苦しいお伴をした事は生れて初めてだ。荷物の重いばかりでなく、箆棒に前途ばかり急いで、途中ろくろく休む事も出来ねえ。どこまでも付従いて行ったら生命を取られるかも知れねえだ。俺達はここから帰る帰る」
「そんな事をいっては困る。この深山で置いてきぼりを食っては、麓へ降りる道も分からぬではないか。今日は荷物もウント軽くしてやる。ゆっくり休ませてもやるから、ぜひ行ってくれ」
「厭だ厭だ、ここで御免蒙るだ」
「勝手にしろ。山を降りれば何かあるに相違ない。何かに付いて降れば、どこかの村に着に極っている。汝等ごとき懦弱漢はかえって手足纏いだ。帰れ帰れ」


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