GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 国木田独歩 『少年の悲哀』
現代語化
「12歳です」
「私の弟の写真も12歳の時のものです。今は16歳……、そう、16歳だけど、12歳の時に別れたきり会わないんですから、今でも坊ちゃんと同じような気がします」
「亡くなったんですか?」
「いいえ、亡くなっていたら逆に諦めがつきますが、別れたきり、どうなったのか行方がわからないんです。両親を早くに亡くして、たった二人の姉弟だったので、お互いに支え合っていたのに、今はバラバラになって、生死すらわかりません。それに、私自身も近いうちに朝鮮に連れて行かれるので、もうこの世で会うことができるのかわかりません」
原文 (会話文抽出)
「坊様、あなたはおいくつ?」
「十二。」
「わたしの弟の写真も十二の時のですよ、今は十六……、そうだ、十六だけれど、十二の時に別れたぎり会わないのだから、今でも坊様と同じような気がするのですよ。」
「死んだの?」
「いいえ、死んだのならかえってあきらめがつきますが、別れたぎり、どうなったのか行き方が知れないのですよ。両親に早く死に別れて、たった二人の姉弟ですから、互いに力にしていたのが、今では別れ別れになって、生き死にさえわからんようになりました。それに、わたしも近いうち朝鮮につれて行かれるのだから、もうこの世で会うことができるかできないかわかりません。」