国木田独歩 『窮死』 「この若者はよっぽどからだを痛めているよう…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 国木田独歩 『窮死』

現代語化

「この若者はかなり体調が悪いようだ。今日は一日休ませておいたほうがいいだろう」
「そして出かける時に、飯も炊いてあるから勝手に食べて一日休めって伝えろ」
「他人事じゃない。俺だってもう死のうと思った時、仲間の者に助けられたんだ。一度や二度じゃない。助けてくれるのはいつも仲間だ。お前もこの若者は仲間だ。助けておけ」
「でも文公は長くないよ」
「だから、なお助けるんだ」
「おい、ちょっと起きろ。これから俺は仕事に出るけど、兄ちゃんは一日休んでろ。飯も炊いてあるからな。留守を頼んだぞ」

原文 (会話文抽出)

「この若者はよっぽどからだを痛めているようだ。きょうは一日そっとしておいて仕事を休ますほうがよかろう。」
「そして出がけに、飯もたいてあるから勝手に食べて一日休めと言え。」
「他人事と思うな、おれなんぞもう死のうと思った時、仲間の者に助けられたなア一度や二度じゃアない。助けてくれるのはいつも仲間のうちだ、てめえもこの若者は仲間だ、助けておけ。」
「でも文公は長くないよ。」
「だから、なお助けるのだ。」
「オイちょっと起きねえ、これから、おいらは仕事に出るが、兄きは一日休むがいい。飯もたいてあるからナア、イイカ留守を頼んだよ。」


青空文庫現代語化 Home リスト