海野十三 『ふしぎ国探検』 「ポーデル先生。あの人は、なにをしているの…

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GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。 鬮ョ雜」�ソ�ス�ス�ス�ス�」鬩搾スオ�ス�コ髯キ莨夲スス�ア�ス�ス�ス�・鬮エ謇假スス�エ�ス�ス�ス�セ鬮」豈費スシ螟イ�ス�ス�ス�」鬯ョ�ォ�ス�ア髫カ謚オ�ス�ォ髯懈サゑスス�ァ鬩搾スオ�ス�コ鬮エ驛�スイ�サ�ス�ス隶呵カ」�ス�ク�ス�コ�ス�ス�ス�ヲ鬩搾スオ�ス�コ�ス�ス�ス�ス驕カ莨�ソス�ス�ク�ス�コ�ス�ス�ス�ス髯溯カ」�ソ�ス陞ッ蜻サ�ソ�ス�ス�ス鬮ォ�イ�ス�、�ス�ス�ス�ァ鬩幢ス「�ス�ァ驛「�ァ�ス�ス隴鯉スコ鬩幢ス「�ス�ァ鬩怜遜�ス�ォ驕カ謫セ�ス�ェ鬩搾スオ�ス�コ髯キ�キ�ス�カ�ス�ス�ス�ス鬩搾スオ�ス�コ�ス�ス�ス�ァ鬩搾スオ�ス�イ驕カ荵怜款�ス�ス�ス�ソ�ス�ス�ス�ス髫ィ蛛�スソ�ス隲��キ髮矩�醍袖隶€�「鬩幢ス「�ス�ァ髯句ケ「�ス�オ�ス�ス�ス�ス�ス�。�ス�ス�ス�コ鬯ョ�ォ�ス�ア鬯ョ�ヲ�ス�ェ�ス�ス�ス�・鬩搾スオ�ス�コ�ス�ス�ス�ス鬩搾スオ�ス�コ鬮エ驛�スイ�サ�ス�シ隶捺慣�ス�ク�ス�イ�ス�ス�ス�ス


青空文庫図書カード: 海野十三 『ふしぎ国探検』

現代語化

「先生。あの人は、何してるんですか?」
「あの人も、永久機関の時計を考えてるんだ。ゼンマイの針が回って、針が回ればコイルに電気を起こす。その電気で、小さなモーターを回して、ゼンマイを巻くんだ。そうすると、時計は永遠に勝手に回り続けるはずだって、考えてるんだ」
「それは上手くいきますか?」
「どうして、どうして。やっぱり永久機関だから、上手くいかないよ」
「もう1つ見学しましょう。飛びますよ。すぐ近くだよ」
「あれが有名なコングレーブ卿です」
「あの人は、何してるんですか?」
「金属のベルトの内側にスポンジを貼り付けたものを作って、1と2の2つの滑車にかけて、一部分を水に浸してるんだ。このまましばらく置いておくと、スポンジは水を吸って膨らんでこうなるんだ。特に、イハのところは毛管現象で水を吸い上げて膨らんで、この部分は重くなる。逆に、イロの間のスポンジは滑車と金属ベルトで挟まれて水気を吸わないから軽いんだ。つまりイハが重くて、イロが軽い。そうすると、このベルトは矢印の方向に動くでしょ。そうでしょ?」
「そうです」
「一度動くことが分かれば、あとは動き続けることが分かるだろ。つまりこの装置は永久運動をする装置だっていうんで、コングレーブ卿は一生懸命研究したんだけど、結局失敗したんだ」
「どうして失敗したんですか?」
「つまり、実際に作ってみたけど、卿が考えたようには動かなかったんだ」
「ああ。じゃあ、永久運動はどうしても上手くいかないんですか?」
「そうなんだよ。もう1つ見せよう。ちょっと飛びますよ」
「…確かに、上手くいくはずなんだけどな。どうして実物になると、上手くいかないのかな…うーん、最初は自転車に乗って、ちょっと走る。すると、タイヤが自転車と乗ってる人間の重さで押されるから、タイヤの中のチューブの圧力がすごく高くなる。その圧力を利用して、ペダルの軸を回転させるんだ。すると、一度自転車に、人間が乗って走り出せば、あとは人間が足を動かなくても、チューブの圧力でいつまでも自転車は走っていくはずなんだけど…んー、どこが間違ってるのかな。おかしいな」
「これも永久機関だよ。仕組みは違うけど、原理はどれも同じで永久運動なんだ。だから、いくら頑張っても、実験は成功しないよ」
「先生。なんで、永久機関は成功しないんですか? なんで、実物を作れないんですか?」
「さあ、それが問題なんだ。世の中には、エネルギーなしで動くものなんてないんだ。動けば、必ずエネルギーが必要になるんだ。エネルギーなしで動くものは、この世にあってはならないんだ」
「でも、もしそういうものがあったら仕方がないでしょ」
「それは無理な話なんだ。『エネルギー保存の法則』というのがあってね。これは、宇宙にあるエネルギーを合わせたものは、いつも同じ量で、増えたり、減ったりしないって意味なんだ。だから、仮にエネルギーを全く使わないで動くものができたら、その時は宇宙のエネルギーはどんどん増えていくことになる。すると、これはさっき言った『エネルギー保存の法則』に反しちゃうんだ。だからエネルギーなしで動くものは、絶対にできないんだ。分かる?」
「うーん。分かったような、分からないような」
「分からないのは、今の法則があることを第一に考えてないからなんだ。出発点が間違ってるんだ。考え直してみて」
「まだ、分かりません」
「困ったね。じゃあ、自転車に潤滑油をさすとするよね。そしたら、勘違いして油の代わりに水をさしても大丈夫だって考えちゃって、いくら周りが教えても、考えを変えない人がいるんだ。それで油の代わりに自転車にただ水をさしてるんだけど、するとこの自転車はどうなる?」
「その自転車は、軸受けが錆びてダメになるだけです」
「その通りなんだ。水は油の代わりにはならない。そういう法則を、その人は最初から信じてなかったんだ。だから、その自転車がダメになることが、理解できなかったんだね。そうでしょ?」
「そうです」
「君たちは、『エネルギー保存の法則』というのがあるのを、まず覚えておいて。そうしたら、無から有を生み出すなんていう永久機関は、絶対にできないってことが分かるはずなんだ」
「ああ、そうか。今、やっと分かりました」
「永久機関には、もう1種類あるんだ。それは、熱を低いところから高いところに移して、永久機関を作ろうってものなんだ」
「なんですか、それは?」
「摂氏15度のものを摂氏14度に下げて、他の摂氏15度のものを摂氏16度に上げるんだ。こうやって、一方はどんどん下げていって、もう一方は上げていく。そういうことができれば、燃料の問題も解決して、燃料は無限にあって、永久機関もできるんだけど、本当はできないんだ」
「なーんだ。できないんですか?」
「『熱力学第二法則』というのがあってね。それによると、低温なものから高温のものに熱を移すことはできないんだ。だからこの法則を知らない人が、さっき言ったような永久機関を考えて、やっぱり失敗するんだ」
「じゃあ、永久機関は、どんなものでも全部ダメなんですね?」
「そうなんだ。どうか、それを忘れないでいてね」
「東助くん、ヒトミちゃん。いよいよ、お別れの時が来たよ。皆さんの、不思議国探検も、今日で終わりになったよ」
「まあ。本当ですか、先生」
「先生。ダメですよ。もっと不思議の国はたくさんあるのでしょう。いつまでも、僕たちを不思議の国に案内して下さい」
「いや、まあ、第一期はこれでいいでしょう。そのうちに何年か経って、いい時が来たらまた案内してあげましょう。なかなか難しい国もあったけど、よく頑張って、私についてきてくれましたね。今まで探検したところは、みんななかなか大切なところなんですから、よく復習して、よく考えてください。今に、これまでの探検の面白さが、しみじみと分かるようになるでしょう。では、さよなら」
「あっ、先生、待って下さい」
「ポーデル先生。行かないでください」

原文 (会話文抽出)

「ポーデル先生。あの人は、なにをしているのですか」
「あのヨーロッパ人も、永久機関の時計を考えているのです。ゼンマイ針がまわります。針がまわれば、コイルに電気を誘導します。その電気で、小さいモートルをまわし、ゼンマイをまくのです。すると、時計は永久にひとりでまわっているはずだと、あの人は考えているのです」
「それはうまくいきますか」
「どうして、どうして。やっぱり永久機関ですから、うまくいきません」
「もう一つ見学しましょう。とびますよ。すぐ近くです」
「あれが有名なるコングレープ卿です」
「あの人は、なにをしているのですか」
「金属のベルトの内側に海綿がはりつけてあるものを作っておきます。これを1と2の二つの滑車にかけて、あのように一部分は水に浸します。このままで、しばらく放っておくと、海綿は水を吸ってふくらみまして図のようになります。ことに、イハのところは、毛管現象で水を吸いあげてふくれ、この部分は重くなります。それとちがい、イロの間の海綿は滑車と金属ベルトではさまれて水気をふくみませんから軽いのです。つまりイハが重く、イロが軽い。すると、このベルトは矢の方向へ動くでしょう。そうですね」
「そうです」
「一度動くことがわかれば、あとは動きつづけることがわかりましょう。つまりこの装置は永久運動をする装置だというので、コングレープ卿は一生けんめいに研究したのですが、結局失敗しました」
「どのように失敗したのですか」
「つまり、実際に作ってみたが、卿が考えたようには動いてくれなかったのです」
「ああ。すると、永久運動は、どうしてもうまくいかないのですか」
「そうなのです。もう一つ見せましょう。ちょっととびますよ」
「……たしかに、うまくいくはずなんだがなあ。どうして実物になると、うまくいかないのかなあ。……ええと、はじめこの自転車にのって、すこし走る。すると、タイヤが自転車と、のっている人間の重さでおされるから、タイヤの中のチューブの圧力がうんと高くなる。その圧力を利用して、ペダルの軸を回転させる。すると、一度自転車に、人間がのって走りだしさえすれば、あとは人間が足を使わなくとも、チューブの圧力で、いつまでも自転車は走っていくわけなんだが、……はて、どこが間違っているのかしらん。おかしいなあ」
「これも永久機関です。ものはちがっているが、原理はいずれも同じく永久運動なのです。ですから、いくら苦しんでも、実験は成功しません」
「先生。なぜ、永久機関は、成功しないのですか。なぜ、実物につくりあげることができないのですか」
「さあ、そのことです。世の中に、エネルギーなしで動くものはないのです。動けば、かならずエネルギーがいるのです。エネルギーなしで動くものは、この世の中にあってはならないのです」
「でも、もしそういうものがあったら仕方ないでしょう」
「それは無茶ないい方です。『エネルギー恒存の法則』というのがあります。これは、宇宙にあるエネルギーを合わせたものは、いつも同じ量であって、ふえたり、へったりしない。だから、かりに、エネルギーを全く使わないで動くものができたら、そのときには宇宙のエネルギーはどんどんふえていきます。すると、これは今お話した『エネルギー恒存の法則』に反するわけです。ですからエネルギーなしで動くものは、けっしてできないのです。わかりましたか」
「さあ。わかったような、わからないような」
「わからないのは、今の法則のあることを第一に考えないからなのです。出発点がまちがっているのです。考え直してごらんなさい」
「まだ、わかりません」
「困りましたね。では、自転車に潤滑油をさしますね。ところが、ある人があって、油のかわりに水をさしてもいいのだと思いちがいをし、いくらほかの人がおしえても、考えをなおしません。そして油のかわりに自転車に水ばかりをさしています。すると、この自転車はどうなるでしょうか」
「その自転車は、軸うけがさびてだめになるだけです」
「そのとおりです。水は油のかわりにはならない。そういう法則を、その人ははじめから信じなかった。だから、やがてその自転車がだめになることが、理解できなかった。そうですね」
「そうです」
「君たちは、『エネルギー恒存の法則』というのがあるのを、まずおぼえて下さい。そしたら、無から有を生ずるなどという永久機関は、けっしてできるものではないということがわからなくてはならないはずです」
「ああ、そうか。今、やっとわかりました」
「永久機関には、もう一つの種類があります。それは、熱を低いところから高いところへ移して、永久機関をこしらえるというのです」
「なんですか、それは」
「摂氏十五度のものを摂氏十四度に下げ、他の摂氏十五度のものを摂氏十六度にあげるのです。こうして、一方をどんどん下げていって、他方の温度をあげていく。そういうことができるなら、燃料問題も困らないわけで、永久無尽蔵に燃料はあり、永久機関もできるのですが、ほんとはできない」
「なあんだ。できないのですか」
「『熱力学第二の法則』というのがあります。それによると低温のものから高温のものへ熱を移すことはできないのです。ですからこの法則を知らない人が、今いったような永久機関を考えて、やはり失敗するのです」
「すると、永久機関は、どんなものでも、全部だめなんですね」
「そうです。どうか、それを忘れないでいてください」
「東助さん、ヒトミさん。いよいよ、お別れのときがきました。あなたがたの、ふしぎ国探検も、今日で終りになりましたよ」
「まあ。ほんとですか、先生」
「先生。だめですよ。もっとふしぎの国はたくさんあるのでしょう。いつまでも、ぼくたちをふしぎな国へ案内して下さい」
「いや、まあ、第一期はこのくらいでいいでしょう。そのうちに何年かたって、いいときがきたらまた案内してあげましょう。なかなかむずかしい国もありましたが、よく辛鞄して、わたくしについてきましたね。今までに探検したところは、みんななかなか大切なところなんですから、よく復習して、よく考えて下さい。今に、これまでの探検のおもしろさが、しみじみと分るようにおなりでしょう。では、さよなら」
「あっ、先生、待って下さい」
「ポーデル先生。いってはいやです」

鬯ッ�ョ�ス�ア髯懶ス」�ス�、�ス�ス�ス�ゥ�ス�ス�ス�コ鬮ォ�エ�ス�ス�ス�ソ�ス�ス�ス�ス�ス�コ�ス�ス�ス�ォ鬮エ謇假スス�エ�ス�ス�ス�セ鬮」豈費スシ螟イ�ス�ス�ス�」鬯ョ�ォ�ス�ア髫カ謚オ�ス�ォ髯懈サゑスス�ァ Home �ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス 鬮ォ�エ陷エ�ス�ス�ス�ス�ク鬮ッ�キ�ス�キ鬯ョ�ヲ�ス�ェ�ス蜿悶渚�ス�ケ�ス�ァ�ス�ス�ス�ケ鬩幢ス「隴趣ス「�ス�ソ�ス�ス �ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス 海野十三 『ふしぎ国探検』 「ポーデル先生。あの人は、なにをしているの…鬩搾スオ�ス�イ�ス�ス�ス�ス �ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス�ス


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