GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 海野十三 『ふしぎ国探検』
現代語化
「あなた。ほら見て下さい。だから庭に寝椅子出して、寝ちゃだめって言ったのに。これからは地下室で寝てくださいね」
「分かった、分かった。そうするよ、ハックション!」
「どうしたんですか、あの男性は?」
「あれは、庭で寝てて、月に引かれたんです。月の引力で、あの人100メートルも上空まで引き上げられてたんですよ。さっき月が隠れたから、また下へ落ちてきたんです。どうやら風邪引いちゃったみたいですね。気の毒だな」
「水を高いところから下に落とすんです」
「下には水車があります。さっきの水は、この水車が受けます。そしたら水車が回ります。分かりますね?」
「はい。分かります」
「その水車の力で、今度は水を下から上へ上げます。その仕組みは、エスカレーター式でもいいし、鉱山で使う吊りバケツ式でもいいし、また吸い上げポンプを動かすことにしてもいいです。とにかく下の水を上に上げます。こうして上げた水を、また下に落として水車を回すんです。これを繰り返したら、どうなると思いますか?」
原文 (会話文抽出)
「ああ、痛い!」
「あなた。ほらごらんなさい。だから庭へ寝椅子をだして、おやすみなさってはいけませんと申したのに。これからは地下室でおやすみになるんですよ」
「分った、分った。これからそうするよ、ハックショ!」
「どうしたのですか、あの男の人は」
「あれは、庭で寝ていたところへ、月がでたのです。月の引力で、あの主人は百メートルも上空へ引張りあげられていたのです。さっき月がかくれたから、また下へ落ちてきたというわけ。どうやら風邪をひいたようですね。お気の毒、あります」
「水を高いところから下に落すのです」
「下には水車があります。さっきの水は、この水車がうけます。そこで水車がまわります。よくわかりますね」
「はい。わかります」
「その水車の力によって、こんどは水を下から上へあげます。その仕掛は、エスカレーター式なものでもいいし、鉱山で使う吊りバケツ式でもいいし、また吸上げポンプを動かすことにしてもいいです。とにかく下の水を上にあげます。こうして上げた水を、また下に落して水車をまわすのです。これをくりかえしたら、どんなことになるでしょうか」