丘丘十郎(海野十三) 『雪魔』 「五助ちゃんの手についていた血は、人間の血…
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青空文庫図書カード: 丘丘十郎(海野十三) 『雪魔』
現代語化
「五助くんの手についてた血は、人間の血でもないし、けものの血でもないことが分かったんだ。だからあの血は、兄さんの体から出た血じゃないから安心しなよ」
「兄さんの血じゃなかったんだって、すごく嬉しいな」
「でも、人間の血でも、けものの血でもないとなると、一体何者の血だろう。ああ気持ち悪い」
「謎がそこにあるんだ。その謎をこれから俺たちの手で解きたいな」
「彦ちゃんには、ちょっとは見当ついてるのかい」
「いや、ダメなんだよ」
「でもなあ、もしかしたら、あれはいつだか五助くんが言った青髪山の魔神の血なんじゃないかと思うんだ」
「魔神の血だって。魔神の体にも血があるのかよ」
「それは俺の想像だけどさ。とにかくこの穴の奥へ入って、もっと探してみようじゃないか」
「やっぱりそうか。この奥に穴が続いてるんだ」
「でかい穴だな」
「兄さんが掘った穴じゃないみたいだね。もうだいぶ前からあった穴らしい」
原文 (会話文抽出)
「五助ちゃんの手についていた血は、人間の血でもないし、けだものの血でもないことが分ったんだ。だからあの血は、兄さんのからだから出た血ではないから安心したまえ」
「兄さんの血でないと分ったのは、とてもうれしいよ」
「しかし、人間の血でも、けだものの血でもないとすると、いったい何者の血だろうね。ああ気持が悪い」
「謎がそこにあるんだ。その謎をこれからぼくたちの手でときたいね」
「彦ちゃんには、すこしは見当がついているのかい」
「いいや、だめなんだよ」
「しかしねえ、ひょっとすると、あれはいつだか五助ちゃんがいった青髪山の魔神の血じゃないかと思うんだ」
「魔神の血だって。魔神のからだにも血があるのかしらん」
「それはぼくの想像だよ。とにかくこの穴の奥へ入って、もっと探してみようじゃないか」
「やっぱりそうだ。この奥に穴がつづいているんだ」
「でっかい穴だね」
「兄さんが掘った穴ではないようだね。もうずいぶん古くからあった穴らしい」
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