岡本綺堂 『半七捕物帳』 「そういう訳でございますから、たとい相手に…

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青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『半七捕物帳』

現代語化

「そういうことですから、相手には傷を負わせてなくても、法律通りにお仕置きをお願いします。私のたった一つの願いは、若いおかみさんのことです。どうせ私は、あいつにめちゃくちゃにされた身ですから、どうなっても構いません。でも、もし丙午のことが世間に知られて、離婚でもされたら、おかみさんもきっと生きてられないと思います」
「わかった」
「お前の気持ちはよくわかる。俺が保証した。お前の主人に迷惑はかけないから、安心していてくれ」
「ありがとうございます」

原文 (会話文抽出)

「そういう訳でございますから、たとい相手に傷は付けませんでも、御法通りにお仕置を願います。唯わたくしの一生のお願いは、若いおかみさんの事でございます。どうでわたくしは、あんな奴に滅茶滅茶にされた身体でございますから、どうなってもかまいませんけれど、丙午のことが世間に知れまして、もしも御離縁にでもなりますようですと、おかみさんもきっと生きてはおいでになるまいと存じますから」
「よし、判った」
「おまえの料簡はよく判っている。おれが受け合った。決しておめえの主人に迷惑はかけねえから、安心しているがいいぜ」
「ありがとうございます」

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