GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 芥川龍之介 『芭蕉雑記』
現代語化
「正す」
「じだらくに居れば涼しき夕かな 宗次。猿みの作者を選考するとき、宗次がまだ選ばれていない句を1句追加させてほしいと頼み、数句詠みましたが、採用できそうな句はありませんでした。ある夕方、翁のそばにおりましたところ、『さあ、くつろいでください。私も横になります』と言われました。私は『お許しください。じだらくに居れば涼しゅうございます』と申しましたところ、翁は『これこそ発句だ』と言って、この句を完成させて採用されました」
「じだらくに」
原文 (会話文抽出)
「俳諧の益は俗語を正すなり」
「正す」
「じだらくに居れば涼しき夕かな。宗次。猿みの撰の時、宗次今一句の入集を願ひて数句吟じ侍れど取べき句なし。一夕、翁の側に侍りけるに、いざくつろぎ給へ、我も臥なんと宣ふ。御ゆるし候へ、じだらくに居れば涼しく侍ると申しければ、翁曰、これこそ発句なれとて、今の句に作て入集せさせ給ひけり。」
「じだらくに」