GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 岡本綺堂 『中国怪奇小説集』
現代語化
「なんで許さなきゃならねぇんだ」
「お前、一回じゃねぇ、二度も俺の漁場荒らしたヤツだろ。山の神だろうが何だろうが容赦ねぇ。お前の罪の報いを受け入れろ」
「だったら、あんたの名前はなんつーの?」
「俺の名前を知ってどうすんだ」
「ぜひ教えてくれ」
「うぜぇ、いやだ」
「許してもくれねぇし、名前も教えてくれねぇ以上、もうどうにもならねぇな。俺もただ殺されるだけだ」
原文 (会話文抽出)
「わたしは蟹が大好きであるので、実はあなたの竹を破って、その蟹をみんな食ってしまいました。どうぞ勘弁してください。もしわたしを赦して下されば、きっとあなたに助力して大きい蟹の捕れるようにして上げます。わたしは山の神です」
「どうして勘弁がなるものか」
「貴様は一度ならず二度までも、おれの漁場をあらした奴だ。山の神でもなんでも容赦はない。罪の報いと諦めて往生しろ」
「それでは、あなたの姓名はなんというのですか」
「おれの名をきいてどうするのだ」
「ぜひ教えてください」
「忌だ、いやだ」
「わたしを赦してもくれず、また自分の姓名を教えてもくれない以上は、もうどうにも仕様がない。わたしもむなしく殺されるばかりだ」