GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 宮本百合子 『播州平野』
現代語化
「夕方までには帰るから」
「そうすっか?」
「じゃあ俺も一緒行くわ」
「是非来てくれよな! さっちゃんが喜ぶぜ」
「お、マジで行っちゃう」
「早くも洗濯終わったんだ」
「どうやら乾いたっぽいけどさ。あとちょっとだけ残ってるんだけどさ……」
「縫子さん、こんどは大変な目に合わせちゃってごめんね。いつ帰ってくる?――こっちはもう大丈夫だから」
「もう大丈夫って正直すぎ」
「じゃあ、そろそろ行こうか」
「つや子さん、縫子と一緒に田原に行こうと思うんだけど、どう?」
「ほんと、不便かけてごめんね。田原なら家がきれいだし、ご馳走もあるからさ……」
「そうじゃなくて。電車が通ってないから動けないからでしょ。今のうちに田原に行っとこうと思って」
「うん、それがいいよ」
原文 (会話文抽出)
「これであらかたすみましたのう」
「夕方までに、わたし帰ります」
「そうする?」
「わたしも一緒に行っちゃおうかな」
「そうおしませ! それがようあります。さわ子もどんなによろこぶかしれんし」
「ね、本当に行っちゃおう」
「はや、干しものすんででありますの」
「どうやら乾くだけは乾いたらしいわ。まだまだあとが一仕事だけれど……」
「縫子はん、こんどは、えらい目にあわせて、すみませなんだのう。いつお帰ってでありますか。――もうこちらはよろしうありますから」
「もうよろしい、はあんまり正直ね」
「きょう、そろそろいにましょういの」
「ね、つや子さん、私縫子と一緒に田原へ行って来ようと思うけれど、どうかしら」
「ほん、不自由させつめて、すみませんの。田原じゃったら家もきれいし、御馳走もあってじゃから……」
「そういうわけじゃないのよ。汽車が不通でどうせ動けないからね。今のうち田原へ行って置こうと思うのよ」
「ほん、それがよろしうあります」