GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 宮本百合子 『道標』
現代語化
「ドイツから代表が来たんです。着いてから食べたんです」
「あなたは、臨時?」
「そうですよ」
「臨時ってのは損をするよ、仕事がいつも多いんだから……」
「臨時は、臨時の手当があるでしょ? あなた、いくらもらってるの?」
「そんなにもらってませんよ」
「そんなに多くはもらえないかもしれないけど、この頃じゃ、ずっと続けて仕事があるんでね。それが大きいんですよ。並木道をぶらつかなくても食べていけるってことだから……わかるでしょ?」
原文 (会話文抽出)
「どうして、こんなにおそくまで、お皿を洗っているの?」
「ドイツから代表がついたんです。彼らは、ついてから食べたんです」
「あなたは、臨時?」
「そうですよ」
「臨時ってのは分がわるくてね、仕事がいつだって多いんだから……」
「臨時は、臨時の手当てがあるんでしょう? あなた、いくらとるの?」
「いくらでもありゃしませんよ」
「いくらにもなりゃしないけれどもね、この頃じゃ、ずっとつづけて仕事があるんでね。それが大きいんですよ。並木道をぶらつかないでも食べて行けるってことだから……分るでしょう?」