GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 宮本百合子 『道標』
現代語化
「どうかな――むしろどんどん悪化してるかも」
「それじゃ、ただのアル中じゃん」
「俺がいつも言ってる通りさ。肝心なものがないのに、中毒だけ真似したって、画家にはなれないんだ。逆立ちしてディフォルメだけ真似ても、ピカソになった奴はいないんだから」
「どんな自分が生まれるか、その誕生を待ち続ける辛抱が、一番の修業さ」
原文 (会話文抽出)
「仕事の方は、どうなんだね、すこしは変ったのかい?」
「どうだかな――むしろ益々救いがたいんじゃないか」
「そいじゃ、彼はただのアル中にすぎないじゃないか」
「僕がいつも云っているとおりさ。かんじんのものをもち合わさないくせに、中毒ばかり模倣したって、どんな画家も生れちゃ来ないんだ。さか立ちしてディフォルメだけまねたってそれでピカソになれた奴は一人もいないんだ」
「どういう自分が生れて来るか、そのおれの誕生を待ちきる辛抱が修業第一課さ」