GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 宮本百合子 『道標』
現代語化
「物干し場です」
「それはどこ?」
「上です。一番てっぺんです」
「わかった、ニューラ、じゃあアタシも一緒に行ってあげる」
「ありがとう、お嬢ちゃん。親切ね」
「コート着てくから」
「待ってるわ」
「ちょっとニューラが洗濯物干すのについてってやろうって」
「てっぺんで、一人で行くとこわいんだって」
「――「ぶこ」大丈夫かしら? 今頃」
「だって建物の中じゃん」
「そーだけど……」
「大丈夫だよ。じゃあね」
原文 (会話文抽出)
「ニューラ、その洗濯ものはどこへ干すの」
「物干場です」
「それはどこ?」
「上なんです。一番てっぺんなんです」
「わかったわ、ニューラ、じゃ、わたしが一緒に行ったげる」
「ありがとう、お嬢さん。あなたは御親切です」
「外套をきて来るからね」
「わたし待ちます」
「一寸ニューラが洗濯もの干すのについて行ってやることよ」
「てっぺんで、一人でそこまで行くのがこわいんだって」
「――ぶこだって大丈夫なのかい? いまごろ」
「だって建物の中だもの」
「そりゃそうだけど……」
「大丈夫だことよ。じゃ、ね」