GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 宮本百合子 『道標』
現代語化
「うーん――ハッキリ決まってねえんすよ。――旅費送ってくる限りは居ようと思ってるんですけど……」
「なんか、超金持ちっぽかったり、えらく頼りなかったりしますね」
「そうなんすよ」
「そんなんじゃ、落ち着かないっしょ。――失礼だけど、雑誌社とかですか、金送ってくるってのは……」
「西片町に兄が一人いまして。そいつが送ってくるんすけど――たいした力があるわけでもないんで、どうなっかなあ……」
原文 (会話文抽出)
「どのくらい、こっちにいらっしゃる予定なの」
「さあ――はっきりきまらないんです。――旅費を送ってよこす間は居ようと思っていますが……」
「何だか、ひどくいい御身分のようでもあるし、えらくたよりないようでもありますね」
「そうなんです」
「そんなの、落付かないでしょう。――失敬だが、雑誌社か何かですか、金を送るってのは……」
「西片町に一人兄がいるんです。その兄が送ってよこすんですが――大した力があるわけでもないんだから、どういうことになりますか……」