GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 宮本百合子 『道標』
現代語化
「ぶこちゃん、どうしたの。やけに静かにしてたじゃない」
「――手紙書いてたから……」
「そう言えば、俺もおやじにそろそろ書かないと」
「君んちはまだ手紙書いても話が通じる相手がいるから張り合いがあるけど、俺んちはさ、結局何書いても猫に小判なんだから」
「それでさ、つい当たり障りのない手紙になっちゃって……どうも――」
原文 (会話文抽出)
「あああ!」
「ぶこちゃん、どうした。いやにひっそりしてたじゃないか」
「――手紙かいてたから……」
「そう言えば、そろそろわたしもおやじさんに書かなくちゃ」
「きみんところなんか、まだ書いても話の通じる対手がいるんだから張り合いもあるけれど、わたしんところは、結局何を書いたって猫に小判なんだから」
「いきおいとおり一遍になっちまって……どうも――」