GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 宮本百合子 『二つの庭』
現代語化
「それって、ぶこちゃんらしい」
「そもそも、君と私は同じように見えても目指すものは違うからね」
「でも、決まったらすぐに行動しないと」
「そうね、旅費もないし……」
「ああ、あ」
「なんて、大変な仕事だったんでしょう」
「何が?――決めるまで?」
「だって、私たち、惰性で動くのが本当に嫌だったんだもの……あなたの方だけどんどん進んで、私がまだわからなかったらどうしようと思ってたんだもの」
「……」
原文 (会話文抽出)
「うまく説明出来ないけれど……わかる? 自分を砥石にかけてみたいの。だから、わたしロシア語なんか知らなくたっていいわ。そこで生きてみるんだもの……」
「それゃ、ぶこちゃんらしい」
「どだい、君とわたしとは同じ行くにしろ目標はちがうんだからね」
「しかし、そうきまったらきまったで、早速動き出さなくちゃ」
「そうだわ、旅費もないんだもの……」
「ああ、あ」
「なんて、ひと仕事だったんでしょう」
「何が?――きまるまで?」
「だって、わたしたち、惰性だけで動くの本当にいやだったんだもの……あなたの方だけ、どんどんはかどって、わたしがそれでもまだわからなかったら、どうしようと思っていたんだもの」
「…………」