宮沢賢治 『とっこべとら子』 「あいや、しばらく待て。そちは何と申す」…

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青空文庫図書カード: 宮沢賢治 『とっこべとら子』

現代語化

「ちょっ待ってよ。お前誰?」
「はい、六平です」
「六平か。お前って金貸しだよな?」
「はい。金子なら全部今貸し出してます」
「いや、俺は借りるんじゃなくて、金貸しの仕事が面白そうだなと思って」
「冗談でしょ?まあいいけど」
「俺、余った金があるんだけど、遠出するんで預かってもらえないかな。俺は敵も多いから、途中で殺されちゃったらそのままお前のものでいいよ」
「わかりました。預かりますよ」
「そうか。じゃ、金子これな。お前自分で蓋開けて確認して」
「はい」

原文 (会話文抽出)

「あいや、しばらく待て。そちは何と申す」
「へいへい。私は六平と申します」
「六平とな。そちは金貸しを業と致しおるな」
「へいへい。御意の通りでございます。手元の金子は、すべて、只今ご用立致しております」
「いやいや、拙者が借りようと申すのではない。どうじゃ。金貸しは面白かろう」
「へい、御冗談、へいへい。御意の通りで」
「拙者に少しく不用の金子がある。それに遠国に参る所じゃ。預かっておいてもらえまいか。もっとも拙者も数々敵を持つ身じゃ。万一途中相果てたなれば、金子はそのままそちに遣わす。どうじゃ」
「へい。それはきっとお預かりいたしまするでございます」
「左様か。あいや。金子はこれにじゃ。そち自ら蓋を開いて一応改めくれい。エイヤ。はい。ヤッ」

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