宮沢賢治 『どんぐりと山猫』 「あなたは山猫をしりませんか。」…

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青空文庫図書カード: 宮沢賢治 『どんぐりと山猫』

現代語化

「山猫さんって知ってますか?」
「山猫様が、すぐにここに戻ってくるよ。お前は一郎さんだな。」
「え、そうですけど。どうして知ってるんですか?」
「それじゃあ、はがき見たんでしょ?」
「見ました。それで来たんです。」
「あの文章は下手だったでしょ?」
「そうでもないです。上手だったと思いますよ。」
「字もなかなか上手でしょう?」
「上手ですね。小学生の5年生だってあんなには書けないでしょ?」
「小学生の5年生ってのは、尋常小学校の5年生のこと?」
「違います。大学の5年生ですよ。」
「あのはがきは私が書いたんだよ。」
「そもそもあなたは誰なんですか?」
「私は山猫様の馬車番だよ。」

原文 (会話文抽出)

「あなたは山猫をしりませんか。」
「山ねこさまはいますぐに、こゝに戻つてお出やるよ。おまへは一郎さんだな。」
「え、ぼく一郎です。けれども、どうしてそれを知つてますか。」
「そんだら、はがき見だべ。」
「見ました。それで来たんです。」
「あのぶんしやうは、ずゐぶん下手だべ。」
「さあ、なかなか、ぶんしやうがうまいやうでしたよ。」
「あの字もなかなかうまいか。」
「うまいですね。五年生だつてあのくらゐには書けないでせう。」
「五年生つていふのは、尋常五年生だべ。」
「いゝえ、大学校の五年生ですよ。」
「あのはがきはわしが書いたのだよ。」
「ぜんたいあなたはなにですか。」
「わしは山ねこさまの馬車別当だよ。」

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