宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』 「やあ、なんだってひとの田へ石油ながすんだ…
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青空文庫図書カード: 宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』
現代語化
「やあ、なんでよその田んぼに石油流すんだよ。」
「石油流してもなんの問題あるの?」
「お米全部枯れちゃうじゃん。」
「枯れっこないよ。俺の沼ばたけのご飯見ろよ。4日間も石油かけてるけど、見ての通り元気に育ってる。病気のせいで赤くなってるのはあるけど、勢いがいいのは石油のおかげなんだよ。お前のとこなんて、石油はお米の足元を通るだけだろ?むしろ効いてるかもしれないよ。」
「石油って肥料になるの?」
「なるかどうかは知らねえけど、石油は油なんだから。」
「そりゃそうだな。」
原文 (会話文抽出)
「やあ、なんだってひとの田へ石油ながすんだ。」
「石油ながれればなんだって悪いんだ。」
「オリザみんな死ぬでないか。」
「オリザみんな死ぬか、オリザみんな死なないか、まずおれの沼ばたけのオリザ見なよ。きょうで四日頭から石油かぶせたんだ。それでもちゃんとこのとおりでないか。赤くなったのは病気のためで、勢いのいいのは石油のためなんだ。おまえの所など、石油がただオリザの足を通るだけでないか。かえっていいかもしれないんだ。」
「石油こやしになるのか。」
「石油こやしになるか、石油こやしにならないか知らないが、とにかく石油は油でないか。」
「それは石油は油だな。」
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