宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』 「いまおれ、この病気を蒸し殺してみるところ…
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青空文庫図書カード: 宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』
現代語化
「今、この病気を蒸し殺してるところだ」
「石油で病気の種が死ぬんですか?」
「頭から石油につけられたら人間だって死ぬよ」
「なんで油なんか水に入れるの?全部流れてきて、こっちに来てるよ」
「なんで油なんか水に入れるかって、イネに病気がついたから、油を水に入れるんだよ」
「なんでこんなにもこっちに流すの?」
「なんでこんなにもこっちに流すって、水は流れるから油もくっついて流れるんだよ」
「じゃあなんでこっちに水が来ないように水口を止めないの?」
「なんでこっちに水が来ないように水口を止めないかって、あそこは俺の水口じゃないから水は止めないんだよ」
「あの男難しい奴でな。こっちで水を止めると、止めたって怒るからわざと向こうに止めさせたんだよ。あそこさえ止めれば今夜中に水はすっかり草の頭までかかるからな、さあ帰ろう」
原文 (会話文抽出)
「いまおれ、この病気を蒸し殺してみるところだ。」
「石油で病気の種が死ぬんですか。」
「頭から石油につけられたら人だって死ぬだ。」
「なんだって油など水へ入れるんだ。みんな流れて来て、おれのほうへはいってるぞ。」
「なんだって油など水へ入れるったって、オリザへ病気がついたから、油など水へ入れるのだ。」
「なんだってそんならおれのほうへ流すんだ。」
「なんだってそんならおまえのほうへ流すったって、水は流れるから油もついて流れるのだ。」
「そんならなんだっておれのほうへ水こないように水口とめないんだ。」
「なんだっておまえのほうへ水行かないように水口とめないかったって、あすこはおれのみな口でないから水とめないのだ。」
「あの男むずかしい男でな。こっちで水をとめると、とめたといっておこるからわざと向こうにとめさせたのだ。あすこさえとめれば今夜じゅうに水はすっかり草の頭までかかるからな、さあ帰ろう。」
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