宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』 「あれでてぐすが飼えるの?」…
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青空文庫図書カード: 宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』
現代語化
「あれでテグス飼えるの?」
「飼えるんだよ。うるせえな。縁起でもないこと言うなよ。テグスも飼えねえような所に工場なんか建てるわけねえだろ。飼えるともよ。俺を始め、大勢がそれで暮らしてんだ」
「そうですか」
「それにこの森は俺が全部買ったんだから、手伝う気があるならいいけど、そうじゃねえならどっか行ってもらわねえとな。ただしどこ行っても食うもんねえぞ」
「じゃ手伝うよ。でもなんで網掛けるの?」
「それはもちろん教えるよ。これな」
「こういう風にやると梯子になるんだ」
「よし、今度はお前、この網持って上まで登ってみろ。登ってみな」
原文 (会話文抽出)
「あれでてぐすが飼えるの?」
「飼えるのさ。うるさいこどもだな。おい、縁起でもないぞ。てぐすも飼えないところにどうして工場なんか建てるんだ。飼えるともさ。現におれをはじめたくさんのものが、それでくらしを立てているんだ。」
「そうですか。」
「それにこの森は、すっかりおれが買ってあるんだから、ここで手伝うならいいが、そうでもなければどこかへ行ってもらいたいな。もっともお前はどこへ行ったって食うものもなかろうぜ。」
「そんなら手伝うよ。けれどもどうして網をかけるの?」
「それはもちろん教えてやる。こいつをね。」
「いいか。こういう具合にやるとはしごになるんだ。」
「さあ、今度はおまえが、この網をもって上へのぼって行くんだ。さあ、のぼってごらん。」
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