宮沢賢治 『カイロ団長』 「おい、ビチュコ。一万つぶひろえそうかい。…

青空文庫現代語化 Home書名リスト宮沢賢治 『カイロ団長』

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。 正しく現代語化されていない可能性もありますので、必ず原文をご確認ください。


青空文庫図書カード: 宮沢賢治 『カイロ団長』

現代語化

「おい、ビチュコ。1万粒拾い集められそうかい」
「急がないとヤバそうだよ、まだ300粒しか集まってないんだもん」
「さっき団長が100粒って最初に言ったよね。100粒ならよかったよね」
「うん。その次に1000粒って言ったよね。1000粒でもよかったよね」
「ほんとだね。俺ら、お酒をなんでこんなに飲んだんだろうか」
「俺もそれ考えてるんだよ。どうも1杯目と2杯目、2杯目と3杯目、全部順番に糸か何かついてたみたい。350杯つながってたと俺今考えてるんだ」
「全くだよ。おっと、急がないと大変だ」
「そうだね」
「うん。よし。じゃあみんな舶来ウイスキーを1杯ずつ飲んで寝るんだよ」

原文 (会話文抽出)

「おい、ビチュコ。一万つぶひろえそうかい。」
「いそがないとだめそうだよ、まだ三百つぶにしかならないんだもの。」
「さっき団長が百粒ってはじめに云ったねい。百つぶならよかったねい。」
「うん。その次に千つぶって云ったねい。千つぶでもよかったねい。」
「ほんとうにねい。おいら、お酒をなぜあんなにのんだろうなあ。」
「おいらもそいつを考えているんだよ。どうも一ぱい目と二杯目、二杯目と三杯目、みんな順ぐりに糸か何かついていたよ。三百五十杯つながって居たとおいら今考えてるんだ。」
「全くだよ。おっと、急がないと大へんだ。」
「そうそう。」
「うん。よし。さあ、みんな舶来ウェスキーを一杯ずつのんで寝るんだよ。」

青空文庫現代語化 Home書名リスト宮沢賢治 『カイロ団長』


青空文庫現代語化 Home リスト