GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 夏目漱石 『それから』
現代語化
「あれくらいになったら、何でもできますよ。心配することはありません」
「心配じゃないけど。何かしたほうがいいんじゃないかなあと思うんだ」
「まあ奥さんをもらってから、ゆっくり役職を探すつもりなんでしょうよ」
「いいねえ。僕もあんな風に一日中本を読んだり、音楽会に行ったりして過ごしたいな」
「あなた？」
「本は読まなくてもいいけど。あんな風に遊んでいたいなあ」
「それはもう、前世からの約束ですから仕方がない」
「そうですかねえ」
原文 (会話文抽出)
「先生は一体何を為る気なんだらうね。小母さん」
「あの位になつて入らつしやれば、何でも出来ますよ。心配するがものはない」
「心配はせんがね。何か為たら好ささうなもんだと思ふんだが」
「まあ奥様でも御貰ひになつてから、緩つくり、御役でも御探しなさる御積りなんでせうよ」
「いゝ積りだなあ。僕も、あんな風に一日本を読んだり、音楽を聞きに行つたりして暮して居たいな」
「御前さんが？」
「本は読まんでも好いがね。あゝ云ふ具合に遊んで居たいね」
「夫はみんな、前世からの約束だから仕方がない」
「左様なものかな」