GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 長塚節 『土』
現代語化
「おつぎが針仕事の手伝いに行ったの知ってるでしょ?」
「知ってるよ」
「それでね、手伝いに行ったんだけど、日が暮れたら、帰ってきて真っすぐ家に入るわけじゃないんだよ。それでグズグズ言ってるのが面白かったから聞いてたんだ。ちょうどいい具合に俺が草履を買いに外出かけてたんだ」
「毎日夕方には徳利を出してるんでしょ?」
「そうなんだ。最近唐鍬を使うのが疲れるから、仕事を終わったら一合くらい飲んですぐ帰っちゃうんだって。でも今日は早くから来てたんだってさ。店の親父に聞いたよ」
原文 (会話文抽出)
「どうしてよ」
「おつぎことお針つ子等と一緒に手傳に遣つたの知つてべな」
「知つてらなそら」
「そんでよ、手傳に遣つてゝも、はあ、日暮に成つたら、あつかもつかして凝然としちや居らんねえんだ、そんで愚圖/\云つてんの面白えから俺ら聞いてたな、丁度えゝ鹽梅に俺草履買ひに行つて出つかせてな」
「毎日暮ぢやねえけ徳利おつ立てゝんな」
「さうなんだ、近頃唐鍬使え骨折つからつて仕事畢つちや一合位引つ掛けて直ぐ行つちやあんだつちけが、それ今日は早くから來てたんだつちきや、店のおとつゝあに聞いたな俺ら」