長塚節 『土』 「おつう、其處へ火でも吹つたけて見ねえか」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 長塚節 『土』

現代語化

「「おつう、そこに火でも燃やしてみないか」」
「「勘次さん、それは大変だったでしょう。俺たちはそんなに必要なかったのに」」
「「今だからいつまでも持つよ。それに、お前も気合を入れろよ」」
「「汽船に乗って来たんだって、すごくお金かかったでしょ」」
「「そうよ、2人で60銭くらい。でもこれは俺が出したの。南さんに出させるわけにはいかないでしょ」」
「「それじゃあ、稼いだお金全部使っちゃったわけだ」」
「「でも財布にはまだあるよ。7日間くらい働いて、それでも2両は残ったかな。それでまた行く予定で、前借を少ししてきたんだ。こっちから行ってる連中が保証してくれたんだよ」」

原文 (会話文抽出)

「おつう、其處へ火でも吹つたけて見ねえか」
「勘次さんそら大變だつけな、俺らそんなにや要らなかつたな」
「今だから何時までも保つよ、さうしてお前も力つけろな」
「汽船に乘つて來たつて餘つ程費用も掛つたんべな」
「さうよ、二人で六十錢ばかりだが此は俺出したのよ、南に出させる譯にも行かねえかんな」
「それぢや稼えだ錢それだけ立投にしつちやつたな」
「そんでも財布にやまあだ有るよ、七日ばかり働えてそれでも二兩は殘つたかんな、そんで又行く筈で前借少しして來たんだ、こつちの方から行つてる連中が保證してくれてな」


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