中里介山 『大菩薩峠』 「近藤勇が虎徹ここにあり、高橋伊勢、槍を取…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 中里介山 『大菩薩峠』

現代語化

「近藤勇が虎徹を持ってるし、高橋伊勢は槍を持って鬼神だとしても怖くない」
「ちょっと待て」
「今夜は清川を狙うんだ、他の人を攻撃するのは無駄な労力だ、2台の駕籠が離れるまで待って、清川だけを簡単に仕留めるのが楽だし効果的だと思うけど、どう思う?」
「うん――」
「ここから2人が駕籠の後を追って隠れながら行き、高橋が駕籠が離れたのを見計らって清川を殺す、その機会がなければ2人とも仕留める」
「よし、それも1つの作戦だ、じゃこの作戦の指揮を土方さんにお願いしよう」
「わかりました、あなたがたはここで待っててください、仕留めてきます」
「総勢13人な」
「よし」
「吉田さん、吉田さん」

原文 (会話文抽出)

「近藤勇が虎徹ここにあり、高橋伊勢、槍を取っての鬼神なりともなんの怖るるところ」
「待て待て」
「今夜めざすは清川一人、余人を突っついて無駄の骨折りするも面白からず、二人の駕籠が離るるまで待って、やすやすと清川の首を挙ぐるが労少なくして功が多い、いかがでござるな」
「うむ――」
「これより見え隠れに二人が駕籠の跡を追い、高橋が乗物の離れたる折を見て清川を血祭りにする、もしその折を得ずば二人もろとも」
「よし、それも一策じゃ、しからばこの仕事の采配を土方氏、貴殿に願おうか」
「承知致した、貴殿ならびに近藤氏はこれに待ち給え、仕留めて参る」
「総勢十三人、よいか」
「よし」
「吉田、吉田氏」


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