徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 「随分色々な者が入り込んで居るだろうね」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』

現代語化

「いろいろヤベェ奴らばっかり集まってんだろうな」
「あー、ヤバい奴らばっかだよ」
「ヤクザとかもいるのかな」
「いや、そこまでじゃないけど。困ったやつが1人いてさ。よくレイプとかしやがるんだって。金持ちの嫁とか娘を狙ってるみたい。金持ちだと目立つのヤバイから、そいつはちっと隠してきたりするんだって。こないだなんて、農家の子で15、6の草刈りに行ってた子がいて、奴につかまっちゃってさ。そしたらたまたま木こりが来て大騒ぎになっちゃったんだ。そいつは村から追い出されて、今は大津で漁師やってんだってさ」

原文 (会話文抽出)

「随分色々な者が入り込んで居るだろうね」
「エ、其りゃ色々な手合が来てまさァ」
「随分破落戸も居るだろうね」
「エ、何、其様でもありませんが。――一人困った奴が居ましてな。よく強淫をやりァがるんです。成る可く身分の好い人のかみさんだの娘だのをいくんです。身分の好い人だと、成丈外聞のない様にしますからな。何時ぞやも、農家の娘でね、十五六のが草苅りに往ってたのを、奴が捉えましてな。丁度其処に木を伐りに来た男が見つけて、大騒ぎになりました。――其奴ですか。到頭村から追い出されて、今では大津に往って、漁場を稼いで居るってことです」


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