徳田秋声 『爛』 「どうといっても、私が喙を出す限りでもない…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 徳田秋声 『爛』

現代語化

「俺が口出しするのもおこがましいけどさ……」
「そっちのおいちゃんはどーよ?」
「私?」
「東京がいいんすよ。東京で一人立ちできれば、田舎になんて帰りたくねーっす。一人立ちできるっすかね?」
「そーなればまた相談になるけど、田舎に帰るの大反対なら、俺からも兄貴に言っておくよ。俺から見ても兄貴のやり方ってちょっと勝手すぎるかなーと思うし」

原文 (会話文抽出)

「どうといっても、私が喙を出す限りでもないが……。」
「しかしお今ちゃんはどう思うね。」
「わたし?」
「私東京がいいんですの。東京で独立ができさえすれば、私田舎へなぞ行くのは、気が進まないんです。私独立ができるでしょうか。」
「そうなれば、またその談にしなければならんがね。それは後の問題として、田舎へ引っ込むのがどうしても厭なら、一応私の方から、兄さんの方へ言って上げてもいい。私にしたところで、兄さんのしかたは少し勝手だと思う。」


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