徳田秋声 『足迹』 「移るものなら、もうとっくに移っていますよ…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 徳田秋声 『足迹』

現代語化

「うつるとしたら、もうとっくにうつってるよ。これから気をつけても間に合わない。」
「ほとんどうつらないと思うけどね。」
「それに叔父さんは咳も痰も出てないから、まだそんなに悪くないと思うよ。」
「それが逆にマズいんだよ。」
「なんでこんな病気になったんだろうな。家族で肺病になった人なんていないのに。」
「女の人からうつったんじゃないですか?女の人にはよくあるらしいです。」

原文 (会話文抽出)

「移るものなら、もうとっくに移っていますよ。今から用心したって追っつきゃしない。」
「めったに移る案じはないけれどね。」
「それに叔父さんのは咳も痰も出ないもんだで、まだそれほど悪いのじゃないとも思うがな。」
「それがなお悪いのですよ。」
「どうしてあんな病気が出たものかな。家にゃ肺病の筋はなかったがな。」
「いいえお女郎から伝染るといいますよ。お女郎にゃ随分あるんですって。」


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