徳田秋声 『足迹』 「良人もあすこは、今年がちょうど三年目だで…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 徳田秋声 『足迹』

現代語化

「旦那、そっち行ってちょうど3年になるんすよね。どうかうまく失敗しないでやってくれればって思うんすけど……3年目は必ず失敗するのが、あの人のお決まりのパターンなんで。」
「もう歳だから、弟もそろそろ考えてんだと思うよ。」
「それに私も、この歳になっても子どもがいないんすよね。」
「まだ大丈夫でしょ。弟だって、40まであと3年もあるんだし……」

原文 (会話文抽出)

「良人もあすこは、今年がちょうど三年目だでね、どうか巧い工合に失敗らないでやってくれればいいと思ってね……三年目にはきっと失敗るのが、これまでのあの人の癖だもんですからね。」
「もう年が年だから、弟もちっとは考えていますらい。」
「それに私も、この年になるまで子がないもんですからね。」
「まだないという年でもござんすまいがね。弟だって、四十には三年も間のあることだもんだから……。」


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