GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 徳田秋声 『足迹』
現代語化
「ちゃんとした家なら、行ってもいいじゃない」
「さあ、どんなものかねぇ、私たちには全然わからないけど……どこかそんなところもあるみたいだけど」
「お前は、そこに行くって言うのかい?」
「どうだか分からない。行って見ないかって言う人がいるんだけど」
「誰からそんなことを言われたか知らないけど、あまり人の言うことには乗らない方がいいよ。もしかしたら間違いで、後になって親戚にも言えないようなことになったら困るよ」
「その人はやっぱりあそこに顔を出す人みたいだけど」
「一緒に働いてる人だよ。その人も近いうちにあそこを辞めるみたい」
「じゃあ、その人はお前より年上かな。自分が辞めるからお前も一緒に連れて行こうって気でもあるんじゃない?」
原文 (会話文抽出)
「お茶屋ってどんなとこだか知らないが、堅気のものはまアあんまり行くところじゃあるまい。」
「ちゃんとした家なら、行ったっていいじゃないの。」
「さア、どんなものだかね、私らには一向解りもしないけれど……どこかそんなところでもあるだか。」
「お前そうして、そこへ行くと言うだかい。」
「どうだか解りゃしない。行って見ないかと言う人があるの。」
「誰からそんなことを言われたか知らないけれど、まアあんまり人の話にゃ乗らない方がいい。もしか間違いでもあって、後で親類に話の出来ないようなことでもあっちゃ済まないで。」
「その人はやっぱりあすこへ出入りする人でもあるだか。」
「一緒に働いている人さ。その人も近いうちにあすこを出るでしょうと思うの。」
「じゃ、その人はお前より年とった人ずら。自分が出るでお前も一緒に引っ張って行かずかという気でもあるら。」