GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 田中貢太郎 『虎媛』
現代語化
「ひどい人ね」
「何がひどいんだよ」
「ひどいもん」
「うちの婿さんは、どうなってるの?」
「あなたは奥さんをもらうの?」
「もらいまーす」
「大雪ですよ」
「へぇ、大雪か」
「2、3日は無理ですよ。ゆっくりしてって」
「大変失礼ですが、娘さんには、どこかに縁談とか?」
「まだ決まってないです。どなたか貰ってくれる方がいれば、と思っているんですが、まだそんなおうちが見つかってません」
「大変失礼ですが、俺に貰ってもらえませんか?」
「本当にもらってくださるなら、喜んで差し上げます」
原文 (会話文抽出)
「眠ってるの、今日は雪よ」
「貴郎はひどい方ね」
「何がひどいの」
「ひどいのよ」
「貴女のお婿さんは、どうなっているの」
「あなたは奥さんをもらうの」
「もらいますとも」
「大雪ですよ」
「なるほど大雪だ」
「とても、二三日はたたれませんよ、ゆっくり御逗留なさい」
「甚だ失礼ですが、お宅のお嬢さんは、何処かへ、もう、縁談がおきまりになっておりますか」
「まだきまっておりません、何処かもらってくれる方があれば、いいがと思っておりますが、まだそうした家が見つかりません」
「甚だ失礼ですが、私にくださいますまいか」
「ほんとうにあなたがもらってくださるなら、喜んでさしあげます」