田中貢太郎 『申陽洞記』 「私達は虚星の精でございます、もとここに住…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 田中貢太郎 『申陽洞記』

現代語化

「私達は流星みたいな精なんです。もともとここに住んでたんですけど、このサルどもが来て追い出されちゃって、自分たちだけで取り戻そうと思ってたところに、あなた来てくれて倒してくださったから、また今日からここに帰れるんです。本当にありがとうございます。これはお礼です」
「あなた達、そんな力あるなら、なんでこんな奴らに居場所奪われてたんですか?」
「私達は500歳なんですけど、このサルは800歳で、敵わなかったんです。でも、このサルも天罰を受けたときが来て、あなたに殺されたんです。天罰がなければ、あなたの手に掛かるわけがないですよ」
「お礼はいらない。代わりに、帰る道教えてよ」
「簡単です。目をつぶってください」

原文 (会話文抽出)

「私達は虚星の精でございます、もとここに住んでおりましたが、この猿どもがやってきて追い出されましたので、どうかしてそれを取り戻したいと思っているところへ、あなたがおいでくださいまして、斃してくださいましたので、今日からまたここへ帰ることができます、まことにありがとうございます、これはそのお礼でございます」
「あなた達は、神通力がありながら、何故こんな者どもに住居を取られたのです」
「それは、私達は五百歳でございますが、この猿は、八百歳でございましたから、とても敵いません、しかし、この猿も天の咎を受ける時がきましたから、あなたに殺されました、天の咎がないと、とても、あなたの手にかかる者ではありません」
「お礼などはいらない、その代り、帰る路を教えておくれ」
「それは、訳のないことでございます、眼をおつむりになるがよろしゅうございます」


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