GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 田中貢太郎 『断橋奇聞』
現代語化
「じゃブランコのロープを投げようか。向こうに大きな木があるから、そこに結んだら、塀からその木伝いに来られますよ。でも、あっちの木は枯れかけてるから危ないですよ」
「大丈夫でしょ。男の人だし」
「これ、あの人にあげてね」
原文 (会話文抽出)
「今晩、遅く皆さんが寝静まった時に、花園の中の、あの石のある処へいらして、そこの樹へ索を結えて、その端を牆の外へ投げてくださるなら、あの方がすがってあがりますよ」
「では鞦韆の索を投げましょうか、あすこに大きな樹があるから、それを結えましょうか、牆からあの樹を伝うなら、わけなくこられるのですよ、でも、あの樹は枯れかかってるからあぶないのですよ」
「いいでしょう、そんなことは、男の方ですから」
「これをどうか、あの方に、ね」