田中貢太郎 『狐と狸』 「怪しい書生が二人来ている」…

GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。


青空文庫図書カード: 田中貢太郎 『狐と狸』

現代語化

「「怪しい書生が二人来てるらしいぞ」
「あなたは国のトップで、賢い人を登用してバカな人をクビにする人じゃないか。自分より議論がうまいからって妖怪扱いするのはおかしい。でも本当に怪しい奴らなら、猟犬連れてきてけしかければいいじゃん」
「俺たちの才能は天からもらったものだ。それを妖怪扱いして犬を連れてくるなんておかしい」
「百年の妖精なら猟犬を見ると姿を表すけど、千年の妖怪なら、千年の神木の火でないと姿を表さないぞ」
「そんな神木がどこにあるんだよ?」
「燕の恵王のお墓の前にある華表木が千年経ってるって話だ」
「お前はどこから来たんだ?」
「張司空のところから華表木をもらいに来た」
「あのバカ狐が俺のいうことを聞かなかったから、俺にも災難が降りかかってきた」」

原文 (会話文抽出)

「怪しい書生が二人来ている」
「君は国の棟梁で、賢者を薦め、不肖者を退けている人じゃないか、自個より議論が偉いといって、妖怪あつかいにするは怪しからん、しかし真箇に怪しいものなら、猟犬を伴れてきて、けしかけたらいいじゃないか」
「僕達の才智は、天から与えられたものだ、それを却って妖怪として、犬を伴れてくるとは怪しからん」
「百年の精なれば、猟犬を見れば形を現わすが、千年の妖なら、千年の神木の火で見ればきっと形を現わす」
「そんな神木がどこにあるか」
「燕の恵王の塚の前の華表木が千年を経ているということだ」
「君はどこからきたのか」
「張司空の処から華表木を取りにきた」
「あの古狸が馬鹿で、わしの詞を聞かなかったから、わしにも禍が及んできた」


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