GoogleのAI「Gemini」を使用して現代語化しました。
青空文庫図書カード: 田中貢太郎 『黄金の枕』
現代語化
「さあ、どうぞ。私は一人暮らしなので、遠慮しないでください。そこに座ってください。すぐに何か作らせていただきます」
「はい。私は隴西の者で、辛道度と言います。こういうわけで、旅の途中ですが、旅費がなくなってしまって、みなさんにお世話になっております。突然お邪魔してしまって申し訳ありません」
「そのことは、もう伺ってます」
「さあ、そこにお座りください」
「私も一人ぼっちで寂しくて困ってました。ご迷惑でも、面白いお話聞かせてください」
「旅をしてると、いろんな面白いことありますよね」
「私はこんなに不幸な人間はいないですよ」
「大したもんじゃありませんが、召し上がってください」」
原文 (会話文抽出)
「この方が、今、お願いした、書生さんでございます」
「さあ、どうぞ、この家は私一人でございますから、御遠慮なさることはございません、そこへお掛けくださいまし、すぐ何か造えさしますから」
「は、私は隴西の者で、辛道度と申します、こうして、遊学しておりますが、路用が乏しいものですから、皆様に御厄介になっております、突然あがりまして恐縮します」
「そのことは、もう、これから伺っております」
「さあ、そこへお掛けくださいまし」
「私も一人で、淋しくて困っておるところでございます、御迷惑でも、面白いお話を聞かせて戴きましょう」
「そうしてお歩きになっておりますと、ずいぶん面白いこともございましょう」
「私ほど不幸な者は他にありませんよ」
「何もありませんが、召しあがってくださいまし」